その焦りはわかりきった焦りか?

こんにちは、内藤です。

今回は、向上心の高い、
そして比較的駆け出しのクリエイターに陥りがちな話題です。

向上心の高いクリエイターで、かつ
つい比較して自分を追い込もうとしてしまう人は
よく同業者を敵とみなしていることが多い印象を受けます。

例えば、自分と同じジャンルで、
SNSですごい作品を挙げていたり
自分より若い人が、すごい作品を挙げてきたりすると
「悔しい!」と思ったり・・・。

どうでしょうか?


もしかして、思い当たる節がある人も
いるのではないでしょうか?


これは、「敵」というより、
「ライバル」と言うほうが的確かもしれません。

僕も向上心は高いほうなので、
つい僕よりも技術力が高い人だったり、
ものすごい速い速度で仕事を上げてくる人に
遭遇をすると、心のどこかで、「焦り」が生じます。


それは人によって違うとは思います。


例えば、すごいな、と思った人の年齢が
自分より年下だったりすると余計に
そう感じることもあるかもしれません。

ここで、今回はそういうことを
つい考えて焦ってしまう人向けに、お節介なアドバイスです。


たまたま、ネットで見かけた人、
あるいは、仕事で出会った人たちで、
すごい人というのは
確かに僕らが目指す場所の1つかもしれません。


ですが、仮に自分より、彼らがすごい、
と思ったのであれば、彼らがそのスキルを
身に着けるために費やした時間や労力は
今の僕ら(ここではそのスキルを持ってない者)
からするとかなりの差があるから起きている現実
です。

スキルを持った彼らは、間違いなく時間をかけています。


この世に”天才”というものは確かに存在はします。


ちょっとやっただけで、ものすごいいい感じに
作れちゃう人、とかもいるんですが、
多くの場合は、凡人が努力によって
身に着けたことのほうが多いものです。

あるいは、努力とは感じてなくとも
ただやり続けていた、と言うこともあるでしょうし、

人によっては、

「その場にいること」で”仕事”という戦場が
たくさんやってきて自然と身についた場合も
ある
かもしれません。

いずれも、ここではそれも含んだ努力だと
定義しているんですが、僕らと彼らの違いは
単純に、その状況とかけた時間の差です。

毎日、絵を描く仕事をしていれば、
絵を描かざるえない状況ですから、
絵は上手くなるでしょう。

たまにしか絵を描かない人からすれば、
時間が経てばたつほど、 どんどん差が
開いていくものです。


これはクリエイティブスキルに限らず
どんなことでも言えることです。


関わっている仕事のスキルは
どんなに才能や適性がなくとも、
ある程度、時間をかければ、
レベルは上がるものです。

ましてや、仕事ですから
ほぼ強制的に身についていきます。

ですから、向上心が高く
いろんなスキルを身につけていきたい
と考えているのであれば、
真っ先に考えることは、

どれだけその得たいスキルに
向き合う時間を作ることができるか?

これです。

仕事ならほぼ強制、
でも、仕事以外の場合は
意識的に作らないと時間は取れないわけですし、
趣味だとしても、仕事に追われていれば
趣味の時間を削る、なんてこともあるかもしれません。

得たかったスキル

欲しかった状況


それを実現するには、
何よりも時間を作ること
です。

単純に”あこがれ”や”ある種の敵視”みたいなものは
悪いものではありません。

そういう想いこそが、得たいスキルを
身に着けるきっかけになることが往々にしてあります。


ですが、目の前にほしいスキルを持った人が
現れたときに最もやってはいけないことは

「ただ無性に焦りを感じて、空回りすること」

です。

これまで自分が時間を作らなかった、
という結果が、今の状況を作っています。

そこで、ある刺激として、
目の前にすごい人が来て
「焦ること」は悪くはありません。

むしろ、焦ることはいいと思います。

でも、そこで空回りしていては仕方がありません。

その焦りによって、

「より高みを目指すきっかけにはなる」ので
すごく大事な感情です。

だから、大事にして欲しいんですが、
焦ったことによって「空回りする」のだけは避けたいんです。


僕が良くないと思うパターンは
焦って空回りし始め、今まさに自分が
身に着けようとしていた事柄を途中でやめて
目の前に現れた物事に飛びつくこと
です。


これは人によっては、

「それでいいんだよ!」

という人もいるので、なんとも言えないんですが:笑


少なくとも僕はそれでうまく行った経験は
ほとんどありません。


確実にスキルを身につけていくには
きちんと目標を定めて、そこまで達成すること。

今、自分ができることを着実にやり、
フォーカスしていくこと
です。

これができず、
気になったものを手当たり次第に
あれこれやっていると、
結果的に自分が何がしたかったのか?という
変な悩みになってしまう可能性があります。

僕も、過去に似たような経験をしています。

せっかくなので、共有しておきますが、
この経験をしたときに、自分はどう思うか?を
ぜひ考えてほしいなぁと思います。

僕は背景屋としての顔もあれば、
映像屋としての顔もありますし、
エンジニアとしての顔も一応持ち合わせています。

マーケッターの時もありますし、
コピーライターの時もあります。


自分で言うのもあれですが、向上心が高い方ですから
あれもこれもできるようになりたいと思っています。

そんな中、背景屋としてみれば、
同じくらいから描き始めた人は、
ただそれだけをやって、知らない間に
めちゃくちゃうまくなって、
僕の2倍以上の速度で僕のクオリティ以上のものを
上げてくるようになりました。

映像屋としてみると、とある人はAEのスキルが
当時一緒に仕事をしたときは僕がちょっと
アドバイスをしていたくらいだったのに、
気づいたら同じかそれ以上になっていました。

こんなことが起きたんです。

つまり、気づいたら抜かれている。

その間、僕は何もしなかったのか?というと
そうではありません。


コピーライティングやマーケティングの勉強をしたり、
コンテンツビジネスをやりつつ、
自分の中に落とし込んでいました。

そのおかげで、彼らが技術を磨いている時に、
僕は、お金を生み出すスキルを磨いていました。

でも、クリエイターやエンジニアとしてみると、
お金なんかよりも、技術で勝負したいんですよね。


さて、あなたなら、知り合いが自分が
できるようになりたいと思って
いたことをできるようになって、
目の前に現れたら、どうですか?

焦りますか?

僕は焦ります:笑

冷静に考えれば、僕と彼らの差がついた原因はシンプルです。

僕らはどこに自分の生きている時間を費やしたか?

ということだけです。

僕がコピーやマーケティングの勉強をしている間に、
とある子は背景を毎日毎日描き続け、
とある子は製作会社にいきCGを作りまくりました。

同じ時間、どんな風に過ごしたかによって差が生まれた。

ただそれだけなんです。

何かをするというのは、何かをしないということの選択です。

だから、感情として「焦るのは良い」です。

でも焦って空回りはしてはいけません。

目の前にすごい人が現れたとしても、
それは、たまたま自分の目の前にきただけで、
敵視する必要もありません。

それよりは、自分がかけれなかった時間を
かけた彼らをスキルを持つ先輩として尊敬し、
味方につけることのほうがずっと大事
です。


頼れることなら、頼ればよいですし、
時には教えてもらえるなら教えてもらえば良いですし。

思いやりを持って。


先輩だって、慕われる後輩から、
いざってときに頼られるのは、悪い気はしません。


そんな風に、スキルを持つ先輩と接しつつ
得たいスキルと向き合う時間を徐々に増やしていけば、
気づいたら、先輩と近い距離に、
もしくは同じ場所に立ってることだってあるでしょう。

敵ではなく、味方に。

向上心の高い人は、今回のことを意識しておかないと、
いろんなものに手を出して、結局、
中途半端になる可能性は十分にあります。

スキル習得には時間はどうしてもかかるものです。
だったら、決めたことは迷わず進みましょう。

なんでもできるってのは、何にもできないのと同じだ。

それくらいの気持ちで、着実に身に着けるものを身に着けよう。

もし好きなことで、スキルアップしたいなら、
単純に自分を大事にして、自分に時間をかけてあげれば良いんです。

だって、自分の人生ですから。

やることはすごくシンプルです。

と言っても、言うことは簡単で
するのは難しいんですが、

たった1時間でも多く、
好きなことをやったって、バチは当たらないですよ

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