癖を盗もう。

こんにちは。内藤です。

今回はスキルアップについてのお話です。

スキルアップする時に、押さえておきたいのは、
好きな作家さんや憧れる人がいますか?
という点です。

たとえば、好きな映像作家がいるとします。

その映像作家について、
誰よりもその人の作品を見て、
誰よりもその人の作風をまねていきましょう。

つまり、誰よりも詳しくなることを
心がけてみることを考えてみましょう。

それをやることによって、
見せてくる世界があります。

それが、その人の「癖」です。

また誰よりも詳しくなると、
その人の思考もなんとなく見えて来ます。

多くの自己啓発系で言われることに、
「モデリング」
というものがありますが、

これは要するに思考や癖まで理解したうえで、
作品を、作風を再現することができれば、
相当、成長することができますよ、っていう話です。

よくアニメや漫画の世界では描かれることですが、
これは実際によくやられる手法の一つです。

例えば、漫画では、ドラゴンボールのカリン様の
シーンででて来ますし、細田守監督の映画
「バケモノの子」でもそんなようなシーンがあります。

現実世界でも、子供はまず親の真似を
始めるところからです。

そういうことを理解したうえで、
僕らはまずたった一人の人から「癖」を盗むことを
始めると、実はスキルアップにおいてはすごく有効です。

憧れの人を真似たとしても
自分の癖はどうしても出てきますし、
もし誰かから教えてもらったのであれば、
その人の癖も少しくらい含まれているはずです。

・自分の癖
・教えてもらった人の癖

これを理解しつつ、
その時にあこがれる人の癖を
徹底的に研究していきましょう。

創作活動は基本「研究」です。

何かを探求した者だけが、
次のステージへと進むことができます。

誰かから教えてもらおう、教えてもらおう、
という発想の人は、いつまで経っても
レベルは上がらないものです。

では、研究していくために、
何をしたらいいんでしょうか。

まずは、いろんな人の作品を見ることを
お勧めしたいな、と僕は思います。

そして、いろいろみて、

「この作品は好きだな」

という作品を選び出し、

「それを作っている人」

をピックアップしてほしいんです。

自分が好きな作品が何作品もあると、
きっと何人も良い作り手は見つかるはずです。

作り手が見つかったら、その中からまずは1人選び抜いて、
その人の作品を徹底して研究しましょう。

よく初心者ならたくさん良い作品を見よう、
なんて言われるものですが、
作品の量を見るのは、引き出しを増やす、という意味合いも
あると思うんですが、それよりは僕は
「自分が好き!と思える作品を探すためにたくさん見る」
というニュアンスのほうが強いと思っています。

よくわからない状態でたくさんみても
身にならないですから、まずは感覚で良いものを
研究するところからで良いと思うのです。

それに好きな作品であれば、何度でもみれるし、
研究していても面白いはずです。

研究が進めば、その人の癖や基準が見えてきます。

その研究結果をもとに、別の好きな作品を見ていけば、
その違いが明確にわかります。

何もわからずに、何の基準もなしに作品を
ただたくさん見ていても仕方がない
、と
僕はいつも思います。

もちろん、たくさん見ることで少しずつ基準が見えて
くるとは思うんですが、それはかなり大変ですし、
僕は遠回りだと思っています。

それこそ自分の感受性を
相当研ぎ澄まさないといけないと感じるので、
やっぱり初心者にとってはハードルは高い印象はあります。

ですから、

・少し数を見る

・その中で好きな作風を見つける

・その作風の作者にフォーカスを当てて研究する

・実際に真似て作ってみて、考察する

・その基準で別の作品を数見ていく

ということをやっていくと、ちょっとは先回りになります。

ここで、重要なのは、
「実際に真似て作ってみること」
です。

これが一番見るよりも、気づける部分が多いものです。

評論家は、つくりもしないから、
レベルアップはしないけど、僕らはクリエイターだから、
作ればより見えてくるものはあります。

癖を盗むために、好きなものを見て、
実際に真似てみる
、そんな風にして、
スキルアップとかしてみたらどうでしょうか。

きっと近道も多いし、発見も多いですよ。

さて、あなたはまず誰の癖を盗みますか?

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