こんにちは、内藤です。
今回は異業種交流会は行っておくと良いと言う話です。
あらかじめ、お伝えしておきますが、
「異業種交流会で仕事をとる!」
と言う話ではありません。
もちろん、仕事を取ることを目的にしても構わないのですが、
それよりは別の目的で活用する方が良いと僕は思っています。
たまたま出会った人と仕事の話で盛り上がって、
仕事になったのであれば、
問題はないと思うんですが、
「異業種交流会」ですからね。
「交流会」
言葉を意識した方が良いでしょう。
では、仕事を取るためにではなく、
なんのために行くのか?
それを今回お伝えしておきたいと思います。
結論からいきましょう。
仕事を取る目的以外に異業種交流会を活用する目的
ズバリ
・自分の見え方を把握するため
僕がおすすめする目的はこれです。
他にも細かいメリットはあると思うのですが、
「自分が第三者にどんな風に見られるのか?」
を把握(テスト)するために行くのが最も効果的だと思うんです。
と言うのも、異業種交流会と言うのは、
・基本的には知らない人たち
・同業種ですらない
・稀に同じ業種がいる
と言う感じの場所です。
それに加えて、
・仕事が欲しい人たちが集まる
・決裁権を持った人が集まる
と言う場所です。
で、こんな場所でぜひ体験してほしいんですが、
たった5分程度で、自分のことを
見ず知らずの人に「何者なのか?」を
わかってもらう必要があるわけです。
しかも、全然知らない業界の人に。
まさにプレゼンの練習です:笑
やってみるとすごく発見があるはずです。
・名刺を見たときの表情
・相手の出だしのセリフやテンション
たったこの2つを意識的に見るだけでも、
自分が何者なのか?が伝わったのか
それとも全く伝わらないのか、が見えて来ます。
同じ業界であれば、
「あ!あなたもなんですね。」
と共通項を見出して話が盛り上がるかもしれませんし、
違う業界であれば、
名刺が分かりづらくて、
めちゃくちゃ説明する必要が出てくるかもしれません。
一人一人反応を見て行くと、
自分が第三者にどんな風に見られているのか?
がはっきりとわかるはずです。
「この言葉は伝わったけど、
この言葉は意味がわからないのか。」
そんな発見があるはずです。
例えば、面白い事例にこんなものがあります。
名刺の裏にこんなことを書いた時の反応です。
HTML/CSS/PHP/Javascript/Python/C/C++
同業種の人であれば、
「Python使えるんですね!」
という反応から、話が発展するのに対して、
異業種の人であれば、
「・・・」
です。
要するに、異業種にはこれらの文字が
どんな意味を成すのかがわからないんですよね。
そんなことよりも
「ホームページで集客するお手伝いをします」
の方がわかりやすい:笑
「あ、集客のお手伝いしてくれるんですね!実は・・・」
こんな風に名刺にどんなことを書くのか、というだけで、
時間をかけて説明しないとダメなのか、
それだけで話が広がるのか、は人によって違うのです。
仮に狙った通りに伝わらないのであれば、
チラシとかを準備すれば、もっと楽に
話ができるかもしれませんし、
iPadなどに映像や作品集を入れておいて、
見せれば、話が早いかもしれません。
「映像クリエイター」と書くより
「モーションデザイナー」と書く方が
受けがいい人もいるかもしれません。
「モーションデザイナー」と書いたら
「これって何やるの人なんですか?」
なんて言われたりするかもしれません。
そんな風に、目の前で第三者の反応を
見ることができる絶好の機会が
“異業種交流会”です。
「なるほど、でもこれのどこが役立つの?」
そんな風に思うかもしれません。
ビジネス(商売)というのは専門家ではない人に
サービスを提供することがほとんどですから、
専門家同士の反応よりも、全くの専門外の人の反応を
正確に把握しておくことは仕事をする上で、最も重要なことです。
専門家であればあるほど、
一般人の気持ちはわからなくなっていきます。
仮にあなたが、エンドユーザーに
近い仕事をしていれば、
エンドユーザーの気持ちを汲んだ上で、
言葉を選んで行く必要もあります。
また画像や映像、音楽を見せた瞬間の
反応もある程度、想像できるように
なっておく必要があります。
商売をするなら、自分のスキルが相手が
どんな価値として認識されるのか?も
把握しておく必要もあります。
名刺の例で
「映像クリエイター」と
「モーションデザイナー」
という肩書きの例を出しましたが、
こういう肩書きは、見せる人によって
想像するイメージすらも変わって来ます。
この世には、
コピーライティングという
文字を扱うスキルが存在しますが、
コピーライティングで最も重要なことは
「誰のための言葉なのか?」
です。
つまり、名刺1つ取っても
最も反応して欲しい人のための
肩書きをあなたは名刺に入れる必要が
あるということです。
そういう点で、行く場所によって
名刺を変えても良いと僕は思っています。
それを想像で勝手に作るより、
異業種交流会の中で、
模索して行くことも僕は重要だと思うんです。
そして、その体験を通して、
自分が第三者からどんな風に
見られているのか?がわかります。
もちろん、それ以外にも
「自分の業種がすごく求められている業種なんだ」
という発見にも繋がるかもしれませんし、
「自分はまだまだだと思っていたけど、
異業種の人には『すごい!』と言われるレベルだとわかった」
という発見もあるかもしれません。
ですから、
僕は駆け出しのクリエイターや
家に引きこもっているクリエイターほど、
外に出て、異業種交流会でもなんでも
行ってくれば良い、と思っています。
仕事とは、価値と価値の交換です。
相手がどんなものに価値を
感じているかがわからなければ、
提供のしようがありません。
そういう意味では、
「ニーズを探りに行く」
という名目でも十分です。
別に仕事を取ってくる、
という大きな目標なんか立てずとも、
行って交流するだけで、
今自分に足らないものを
第三者の反応で自覚できるはずです。
まだ行ったことがない人は
ぜひ足を運んで見て下さい。
気づけることは多くあるはずです。
PS:異業種交流会で大事なのは、
仕事を取りに行くという意識よりも
自分の人脈をどれだけ広げられるか?
という発想が自然だと僕は思うのです。
営業の人に教えてもらったことですが、
あーいう場では、
その人は、どんな人を紹介して欲しいのか?
を考えながら話をすると良いそうです。
確かに言ってみると、大体の人は
「どんな人を紹介してもらいたいですか?」
と聞いてくる気がします。
ぜひ、ヒントにしてみてください。