事業立ち上げ時に先立つ物はあるか

こんにちは、内藤です。

資本主義において、“お金”というものは
めちゃくちゃ重要な要素です。

この資本主義社会において、
“お金”があるのと、ないのとでは、
実は商売をやる上で、スピード感が全く異なります。

僕は中小企業のビジネスモデルに
手を加えて、売り上げにテコ入れをする、
という仕事に関わっていたりしますが、

中小企業の場合、基本的にリソース不足です。
それは人材的にも、資金的にもです。

ですから、そんな状況で新しく何か変化を加えていく
というのは実はかなり無謀な状態だと僕は思っています。

仕事が来なくて”暇”であれば、その空いた時間で
新しい変化につながる活動をしていけば良いのですが、
そんな時間もなければ、もうどうしようもありません。

そういう場合、まず真っ先に生み出さなければ
ならないのは、”お金”か”時間”です。

僕はどちらでも良いと思っています。

資本主義、というのは名前の通り、
資本をたくさん持っている人が最も有利な戦場です。

ここでいう、資本は基本は
“お金”と定義されると思うんですが、
僕は”お金”と”時間”だと考えています。

つまり、お金がなくても時間があれば、
お金に変わる何かはできますし、
時間がなくてもお金があれば、
時間に変わる何かはできるんです。

ですから、そのどちらかのリソースがない場合は
どちらかを準備するところから始めます。

で、大体の中小企業さんは、
そのいずれもない場合がほとんどです。

ですから、そこに僕が加わることで、
時間的なリソースを提供して、僕が動ける範囲内で、
効率的にお金を生み出していく、という形でサポートに
入る
ことがほとんどです。

時間というものは、お金と違って、
その人の時間そのものを使います。

そういう意味では、レバレッジさせるには
少し条件設定が厳しいものです。

一方で、お金は、時間よりも汎用的で
レバレッジが効かせやすい媒体
です。

そういう意味で僕は
時間=限定資本

お金=汎用資本

という言葉で定義して、捉えています。

限定資本は、人によって適応範囲が変わったり、
使える場所が限定的だったりします。

ただし、この限定資本を汎用資本に変えることができれば、
運用はしやすくなります。

時間というものは、労働力に変えることができる
限定資本ですし、そのスキルによって汎用資本に変えられる
効率が変わってきます。

ですから、個人として考えた時に、
限定資本を汎用資本に変えられる人材は、
お金を稼ぎやすい媒体だと思っていますし、
限定資本を汎用資本に変えづらい人材は
お金を稼ぎづらい媒体だと思っています。

僕は、僕自身が限定資本を汎用資本に
そこそこ変換しやすい媒体だと思っています。

熟練度合いに差がありますが、
マーケティングもできるし
コピーライティングもできるし、
広告運用もできるし、映像も作れるし、
ちょっとしたWEBデザインもできるので、
すでにビジネスとして回っているところの
サポートに入るとお金には変えやすいな、と感じるわけです。

これをチームでやれば、もっと効率も上がるわけですが、
その場合は、キャッシュがどうしても必要になるので、
予算がない限りは良い選択肢にはなり得ません。

またチームと言っても、メンバーの中に一人でも
限定資本を汎用資本に変えづらい人が関わっていたりすると
(つまり現実問題、スキルの実力がない、という話ですね)
急にそこが足を引っ張る、という形で反映されて、効率は激減します。

ですから、チームそのもので見たとしても
それなりに変換効率が高いチームでないと
売り上げを上げる、という仕事をする場合は
かなり大変、という話が簡単におきます。

しかも時間ばっかりかかって、何をやっているのか
わからなくなる、なんてことがよくおきます。

これが趣味の活動とか、キャッシュを急がない
チームなら良いですが、スタートアップ企業として
すでに資金を借り入れしているなら、最悪です。

話を戻しましょうか。

時間の他に、お金も資本と定義しましたが、
こちらは汎用資本ですから、限定資本から汎用資本に
変える必要もなく、運用の仕方によっては
簡単にレバレッジを効かせられるので、めちゃくちゃ楽です。

それこそ、汎用資本のお金を使って、
効率の良い限定資本を導入して、
それでスピーディーに新たな汎用資本に
変換する何かを作り出せばいいわけです。

これをわかりやすく言えば、
お金を使って優秀な人を雇って最高の商品を作り、
最高のプロモーションができればお金が儲かる、という話です。

で。

何が言いたいか?というと、
フリーランスの個人として資本主義で
動いていこうとすると、
めちゃくちゃ不利な状況からスタートするんですよ、
という話を今回はしたかったんです。

フリーランスというよりは個人が1から
事業を作っていこうとする場合は、という話ですね。

例えば、サラリーマンから副業を始める、とか
サラリーマンからフリーランスになる、とか
フリーターから仕事を始める、とか。

イメージで言えば、ドラクエ3でアリアハン出たら
いきなりバラモスと遭遇する、みたいな状況です:笑

これはさすがに無理でしょうw

それくらいなイメージだからこそ、準備は必要です。

お金なのか、時間なのか。

いずれかは必要です。

サラリーマンであれば、固定給があるはずですから、
それを資金に回すということもできるでしょうし、
少し時間が取れるなら、その時間で
汎用資本に変換できるようにレベルアップが必要です。

それらをやって
めちゃくちゃ貯金があって、
それを資金に使うんだ、であれば、
かなり有利な立場から始められます。

めちゃくちゃ時間があって、
それをベースにスキルアップして
お金に変える効率を上げていく、という
状況であれば、有利な立場から始められます。

基本はこのどちらかです。

もちろん、貯金がなくても、
資金調達ができるところを探す、でも良いでしょうし、

あるいは志が同じ人たちを集めて、
みんなで限定資本を出し合って、
汎用資本に変えられる商品を作るでも良いでしょう。

何れにしても、

“お金”か”時間”です。

このどちらかの先立つ物がない限りは、
事業をやっていこうなんて、
無謀
だと僕は思うのです。

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