フロントローディングの発想を取り入れよう

こんにちは。内藤です。

「フロントローディング」

という言葉があります。

「開発」という仕事をやったことがある人は
一度は聞いたことがあるかもしれません。

これは後行程の負荷をできるだけ前に
持ってくるとき
によく使われる言葉です。

初期の設計段階で、シミュレーションなどをして
事前に問題点を明らかにして、
後半に発生するだろう問題をあらかじめ
はっきりさせ前行程に負荷を持ってこよう
というものですね。

このフロントローディングという発想、
僕は開発だけに使われるもの、
というわけではないとおもっています。

むしろ、どんな仕事にでも
重要な発想
だと思うのです。

映像製作でも、

デザインでも、

プログラミングでも、

クリエイティブな仕事でも

十分にできることだと思っています。

仕事というのは多くの場合、
実装段階が一番時間がかかるものです。

仕事というのは

「企画、設計、実装」

というものがあると思うんですが
実装はあくまで、実装だけに特化したものに
する必要があると思うんです。

実装段階でのタイミングで
仕様変更は極力減らしたい。

このタイミングで仕様変更があると
実装したものを変更する必要があるし
変更した箇所が実は他のところにも影響があって、
結果、あとでなし崩し的に

追加するみたいな話は、よくあることです。

結果、あとで仕様書を見たら、明らかに

「これ始めに想定していたものと違うだろ」

という変数が入っていたり
なんてこともあるでしょう。

だから、なるべく後行程で変更がないように
あるいは問題が起きないように、
事前に企画、設計段階であらゆる問題を
想定しておく方が良い
僕はと思っていますし、

それをはっきりさせるために
シミュレーションみたいな、
検討をきちんとやっていく必要がある
と思うのです。

開発をしたことがない人は
だいたい思いつきのものを
つくりがちです。

それはそれで良いのかもしれませんが、
結局、あとで辛い思いをするのは
自分自身ですし、チーム全体です。

一時、作って期間限定でしか使わない、
というようなものであればいいかもしれません。

ですが、多くの場合、
長く使っていくことが前提のはずです。

メンテナンスやバージョンアップも含め
それらの予算や工数が莫大にあるのであれば、
良いのかもしれませんが、現実問題
そういうことはないと思うのです。

だからこそ、企画段階で、

目的は何か、

誰のためのものなのか、

前提条件はなんなのか、

などという「要件管理」をはっきりさせておく
必要があると思うのです。

世の中には「要件管理ツール」というものが
あったりしますが、

重要性を理解しているところは
あまり多くはないようですし、
導入していて、その効果を引き出している
ところも多くないような気はします。

たった一人の仕事であっても、
少人数のチームの仕事であっても、
フロントローディングの発想は
極力持ちたいもの
です。

いつも納期ギリギリ
なんていうものは、
多くの場合、

・工数見積もりが甘いか

・フロントローディングができていないか

のどちらかじゃないか、と思うのです。

「クライアントの仕様追加」

なんていうものも
僕はフロントローディングができていない
一つの弊害だと思うんですよね。

事前に検討ができていなかった、という。。。

もちろん、限界はあると思いますが、極力、できる範囲で、
フロントローディングやっていく努力をしていきましょう。

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