どうも、内藤です。
今回の話は、
タスク管理やアイデアの実行など、
さまざまなところで使える話です。
これが厳密にできるようになると、
得られるのは、
自分の実行力への絶対的な自信と、
確実な成果です。
与えられた少ない工数で、
ドラスティックに結果を出すときには
この方法が最も効いてきますから、
ぜひものにしてみてください。
では、本題に入りましょう。
アイデアを思いついたんだけど、
どう実行すればいいかわからない、
なんてことはありますか?
思いついた先からやっちゃうんだ、
と言う人もいるかもしれません。
僕は割とそういう発想をしがちなので、
確実に成果を出したい時は、
必ずこのステップを踏むようにしています。
多くの場合、何をやるか?を
語られることは多いですが、
どう実行するか?を
語られることは少ないイメージを持っています。
ですが、実は、
どう実行するか?こそがすごく重要で、
結果が出るかを左右する大きな要素です。
今回、元経営コンサルタントの先輩から
教えてもらった方法を、
僕なりに使ってきた内容について、
解説していきます。
4ステップからなる実行プロセスとは?
今回の話は、実行プロセスについてです。
STEP1:ゴール
STEP2:フォーカス
STEP3:プランB
STEP4:アクション
早速順番にいきましょう。
STEP1:ゴール
ゴールとは目的地や目標のことを指しますが、
このゴールを明確にしておくことはとても重要です。
カーナビが正しく動くのは、
目的地が正しく設定されているからです。
脳も同じで、
目的地や目標が正しく設定されないと、
脳も正しく機能しないものです。
逆にいえば、ゴールを明確にしセットするだけで、
脳はそれに合わせて適切な動きをしてくれます。
だからまずはゴール設定からです。
多くの場合、ノウハウといったものは、
アイデアです。
ゴールを設定した際に、
初めてそのノウハウが適切かどうかの判断ができるものです。
これはタスクを実行する時、
アイデアを実行に移す時、
プロジェクトを始めるとき、
打ち合わせを始めるとき、
あらゆる行為においてとても重要です。
確実に成果を上げたいのであれば、
まずはゴールから入りましょう。
さて、ゴールとは、
ビジネスにおいて3つの項目からなります。
状態(ステート)
お金(キャッシュ)
時間(タイム)
です。
文字通りのままですが、
どんな状態を目指すのか?ということと、
どの金額を目指すのか?、
そして、いつまでにやるか?です。
ここで重要なのは、
状態をなるべく計測可能な数値にすること。
そして必ず、before/afterで考えるようにしてください。
例えば、デザイナーであれば、
3人だったLP制作依頼者を5人に増やす、
が状態(ステート)で、
売り上げを15万から、30万に増やすが、
お金(キャッシュ)。
今月1ヶ月で、が時間(タイム)です。
単にタスク管理であれば、
お金(キャッシュ)という項目は不要ですが、
お金が絡むようなものに関しては
必ずゴールでお金(キャッシュ)という項目を
入れるようにしましょう。
そして、この状態を定義するときに
重要なのは、問いをしっかり持ち、
その答えに根拠を持つことです。
特に状態を定義するときに、
こういう問いをしてください。
・どうすれば、この〇〇は完了したと言えるか?
・どうすれば、この〇〇は終われるか?
〇〇に入るのは、
タスク管理であれば、タスクですし、
プロジェクトであれば、プロジェクトです。
打ち合わせであれば、打ち合わせです。
物事を実行していくことにおいて
それが達成したかどうか、
は明確な基準になります。
達成基準を設定することがゴールですから、
どうなったら完了と言えるのか?
どうなったら終われるか?は
先に、具体的に定義してください。
具体的に、ですから、
可能であれば数値化して欲しいんです。
お金や時間はすでに数値化されているため、
わかりやすいですが、
状態も可能であれば数値化して欲しいのです。
またゴール設定には適度なものが重要です。
適度というのは、高すぎてもだめ、
低すぎてもダメなんです。
例えば、今月、3人のLP制作依頼者を
50人に増やす、みたいなゴールを設定するとします。
さて、このゴールはイメージがつくでしょうか。
3人のLP制作を受注が一気に50人まで増やせたら、
それはとても嬉しいかもしれません。
でも、その方法論が全くイメージがつかない、
のであれば、それはゴールとして設定するだけ無駄です。
設定してもイメージができないから
実行できずに終わります。
それは目に見えています。
だから、現実的なゴール設定が重要なんです。
良いゴールとは、
「これはちょっとチャレンジだけど、
やってやれないことはないぞ」
と思えるようなゴールです。
つまり、背伸びすれば届きそうなゴールです。
そういうゴールを設定し、
アイデアを出してください。
STEP2:フォーカス
これに関しては、
フォーカスマップを紹介したと思うので、
アイデア実行でも基本はそちらをそのまま使えます。
STEP1のゴールを設定すると、
こうすれば良いのではないか?
というアイデアがどんどん出てくるようになります。
ただ出てきたアイデアを
闇雲にやっても意味がないですし、
例えば1ヶ月の間にたくさんのアイデアを
実行するのは非現実的です。
僕らは、ついつい成果を出すために、
たくさんのことをやろうとします。
たくさんやって、
頑張ってる気になるのは
大切かもしれませんが、
それで得られるのは、
「たくさんやった:という達成感で、
成果に紐づくことは決して多くありません。
僕もそういう癖が強いので、
気持ちはわかりますが、
成果を出すことにこだわるなら
やるべきことは、「できるだけ1つのこと」に絞ってください。
フォーカスマップでいえば、
片付け枠や集中枠にある
即効性ー難易度軸を使います。
即効性(効果が高く)があり、
かつ簡単にできること(難易度が低い)を選びます。
この枠にある、アイデアのみを実行してください。
簡単にできることというのは、
方法論がすでにわかっていて、
すぐ取り組めるものです。
要は今できることをやるんです。
そして、今できることで、
確実に効果があるものを選ぶことが大事です。
やっても効果がわからないものは、
効果が低いものですから即効性はないともいえます。
それ以外の枠は、やらなくていいアイデアです。
効果が高く、今すぐできる簡単なことの枠に
入っているアイデアを実行に移してください。
もしここに複数アイデアがあるのであれば、
最も効果が高く、最も簡単なアイデアに
1つだけフォーカスしましょう。
もし選んでも多くても2つです。
誰よりも少ないアイデアで
誰でより大きな成果を挙げるなら、
思いついたアイデアをが
むしゃらに実行するのではなく、
思いついたアイデアの中で、
最も簡単に成果につながる
アイデア以外を捨ててください。
STEP3:プランB
アニメとか漫画とかで、
「プランBでいこう!」みたいな
セリフがあったりしますが、まさにそれです。
漫画やアニメの場合、
「プランBでいこう!」といって、
実はプランBなんてなかった、
なんてネタは多いですが、
僕らの現実世界では、
プランBは確実に用意しておくべきです。
僕の場合は、プランBの他に
プランCまで用意することがあります。
これは仕事の重要度で
どこまで選択肢を用意するか?を
決めても良いでしょう。
僕が仕事において、
絶対に失敗したくない場合は
3つのプランを準備します。
・今の選択肢(ベスト)
・プランB(ベストが使えない場合の策)
・プランC(想定外が起きた時の最悪プラン)
今の選択肢がうまくいくことを想定しつつも、
最悪の場合も想定しておくのです。
映像制作で、一回きりの撮影の場合、
想定外のことが起きることはしょっちゅうです。
ですから、
そのときに、事前に選択肢を複数持つことは重要です。
その瞬間思いつくアイデアなんて
たかが知れています。
事前に複数選択肢があるからこそ、
想定外のイベントにも対応できるようになるんです。
そして、もしどうにもならないような時でも、
最悪のパターンを想定しておくだけで、
かなり余裕が生まれます。
ここでは最悪のパターンではなく、
別の選択肢としてプランBを想定しておきましょう、という話です。
STEP4:アクション
最後に、実践フェーズです。
この実践フェーズは、
ここまで検討してきたアイデアをどうやるか?
というものです。
実は今回の話は、ここが主軸です。
多くの場合、ここはやり方が解説されずに
自己流になっていることがほとんどです。
だからこそ、あえて意識化したいのです。
さぁどうやれば良いのでしょうか?
そして、今、あなたはどんな風に
物事を実行しているでしょうか?
気をつける点は3つです。
ルールといっても良いでしょう。
1:考えてから行動しろ
2:ゼロから作るな
3:終わるまでやれ
もうこの時点で、
答えを言っているようなものですが、
一応解説しておきます。
1:考えてから行動しろ
これは一般的に
「考える前にやれ」
というメッセージとは異なるものです。
タスクを実行する際に、
やるべきことはまず考えることです。
つまり闇雲にやるから、無駄が多いんです。
ここでは成果を出すことに
フォーカスしてますから、
いつも紹介する成長プロセスの
「やってみる」というフェーズではありません。
あの成長プロセスは、
あくまで成長の話であって、
成果を出す話ではありません。
成果を出すとは、
狙った結果を確実に出していく、
というものですから、
すでに方法論がはっきりしていて、
それを実行することで目標を達成するという
決められたプロセスです。
一方で、やってみる、
とはそもそもやったことがないことに対して
やることであって、
成果を得るかどうか、ではなく、
はじめに動くことで、
「それは一体何か?」を確認するためのものです。
この違い、わかりますか?
フェーズが違うんです。
この方法なら成果が出る、
という仮説があるからこそ、
それを実行に移す、のであって、
この方法はやったことがないから、
とりあえずやってみよう、
とは違うのです。
成果を確実に出していくためには、
まず考えることです。
仮説を立て、その仮説が正しいかを
証明するために実行を移す、
というフェーズですから、
考えた後に行動すべきです。
チラシを作る、というタスクがあるなら、
どういうチラシを作れば、反応が得られるか?
を考えてから、作りましょう。
とにかくやってみて、
では、時間もお金もかかりすぎます。
2:ゼロから作るな
何事もゼロから生み出す必要はありません。
車輪の再開発ではありませんが、
この世にすでにあるものは
使えるものは使ってください。
チラシを作る、というタスクがあるなら、
プロが作ったチラシを真似するところから
始めるべきです。
あなたがまったくのゼロから作り始めることに
意味はありません。
学習であれば、それでも構いませんが、
成果を出すことにフォーカスするなら、
わざわざゼロから作る必要はないんです。
残念ながら、多くの場合、
いきなりゼロから始めようとします。
僕らがやるべきことは、
すでに作られたものを探して、
真似することです。
要はモデリングするんです。
専門家という先人が何年もかけて
研究してきた成果を使わない手はありません。
これは成果を出すためのショートカットです。
3:終わるまでやれ
実はこれが最も重要なものではないか
と思っています。
文字通り、終わるまでやるんです。
「今日はもう頑張ったから、明日に回そう」
ではなく、今日決めたタスクは
今日、何がなんでもやり切る、と決めて、
実行に移すんです。
タスクが完了したというのは、
納品できたかどうか、ともいえます。
後工程の人がいるのであれば、
納品しなければ、後工程の人は作業ができません。
だから、約束通り納品をして、
次の行程にタスクを渡す必要があります。
ついつい、仕事が終わらなかった場合、
次の日に持ち越してしまいがちです。
気持ちはわかりますが、その甘さが実は、
タスクの見積もり精度を甘くしている原因です。
今日、終わるまでやる、と決めていれば、
終われないタスクをその日のタスクにしない、
という発想になってきます。
この考え方は取り入れれば、
タスク見積もりに大きな影響を与えます。
タスク見積もりがあまり人は
大抵、先送りしがちで、
その日のタスクを終わらせられない人です。
だから、終わるまでやる、と決める行為が、
そのままタスク見積もりの精度に直結します。
タスク見積もりをミスれば、
寝れないわけですから:笑
タスク見積もりの段階で、
自分に責任を持つのです。
これが確実に終わるタスクを決めて、
その日のうちに確実に終わらせる、
というサイクルを生み出してくれます。
ついつい、人からの納期は守り、
自分が決めた納期は延期しがちですが、
人からも、自分で決めた納期も、
きっちり守って、
終わるまでやることを徹底してみてください。
それができると、
「今日もやり遂げられなかった」
という負い目を持つことなく、
自分の実行力に自信を持つことが
できるようになります。
タスクの見積もり精度の低さは、
自分の実行力の甘さと直結しています。
現実創造のメカニズムでも、
本当はやる気のないことを周囲に言うことが、
実行力の自信のなさにつながる、
と言う話をしたと思いますが、
まさにこの部分です。
できることを確実にやっていく、
それが自分の実行力を底上げしていく、
行為そのものです。
ゴールから入り、フォーカスし、選択肢を持った上で、確実に終わらせよう
今回の話は、実行プロセスについてでした。
STEP1:ゴール
STEP2:フォーカス
STEP3:プランB
STEP4:アクション
特に、アクションに関しては、
ついつい甘く見積もってしまいがちですが、だ
からこそ、STEP1のゴール設定やSTEP2のフォーカスが効いてきます。
ここの精度を上げられるほどに、
成果を確実に生み出していけますから、
ぜひ少しずつ取り組んでみてください。
今回は以上です。
ヒントになれば良いのですが。