本当の原因はどうやって特定するか?

どうも、内藤です。

今回は現実創造のメカニズムの
応用についてです。

これができるようになると人生の中から
悩みを意識的に取り除くことが
できる
ようになります。

悩みとは、すでに対策をしているのに
不快な現実が続く状態のことを言います。


現実創造のメカニズムをうまく活用すれば、
一体どんなことが原因で
今の結果につながっているのか?
が自然と見えてきます。


とはいえ、メカニズムを応用して
意識的に変化させていくことは、
自分にとって不都合な現実が
目の前に現れた時であり、
普段気にならないのであれば、
特にこれといって意識する必要もない
ものです。


今回、不都合が現実が
目の前にやってきたときに、
一体その原因はなんなのか?
を意識的に特定する方法について解説
していきます。


これができるようになると、
対策していることが
本当に欲しい現実と繋がっているのか?
も見えてきます。


例えば、
誠実な人がビジネスを潰す理由もわかりますし、
不誠実な人でもビジネスを軌道に乗せる理由もわかります。


多くの場合、
本当の相関関係を理解していないからこそ、
悩みが悩みのまま存在し続ける
ものです。


柿の種から柿の実しからならないように
桃の種からは桃の実しかならないのです。


ぜひ本当の相関関係を理解し、
自分の悩みを自由になくしていけるようになりましょう。

なぜなら悩みの種は自分が植えているのですから。

では本編に入っていきましょう。


悩みの解決方法って、
ついつい外にあると思ってしまう
と思うんですが、
どうでしょうか?

もっといえば、
これさえできれば、これさえあれば、
うまくいくのに、
なんてことを思うほうが多いかもしれません。


例えば、お金さえあれば、
こんな仕事いつでも辞められるのに、とか
時間さえあれば、もっと余裕を持てるのに、とか。
あの嫌な上司がいるから、うまくいかないんだ、とか。

悩みというとさまざまですが、
何か問題が発生したときに、
ついつい外に原因を求めてしまう
と思うのです。

僕もついもう思っちゃうことはあります。


もう少し時間に余裕があれば、
こんなバタバタしないのに

なんてことはよく思いますし、


コミュニティを運営していて、
もうちょっとみんな発言してくれたら、
場が盛り上がるのに
、なんて思ったりすることもあるわけですが、


今、僕らが観測できる外の現象は
あくまで結果に過ぎません
から、
根本的な原因はすべて内側
に存在します。

残酷なことを言えば、
自分自身に原因があるのです。

そんなことを言われても、
やっぱり自分には原因はないと思いたいですし、

相手の振る舞いなんて、相手の人生なんだから、
自分は関係ないだろう、と思うかもしれません。

ですが、それでも自分の方に原因があるのです。


それはこれまで現実創造のメカニズムで
解説してきた通りです。

今回は、その原因を
どうやって特定していくのか?
という話をしていきます。


んー。。。

書いてて、お前が悪いんだ、
みたいな感じで伝わってしまう気がしていて、
心苦しものですが、
決して間違えないでください。

これは、自分自身の世界を
どうやって良くしていくか?というお話
です。

良い、悪いではなく、
今やってることがどんな種なのか?を
見つけ出すためのお話です。

答えはこれです。

加害者であることを自覚しよう。

ただし、やり方があるので、
今回これを解説します。

この方法は、真因特定法と呼ばれるもので、
元経営コンサルタントの先輩から
教えてもらった方法です。

ぶっちゃけ名前はなんでも良いですし、
この人から教えてもらったというと、
なんだか、その人が勝手に作ったもの、
と思われそうなので、嫌なのですが、


メカニズムから本当の原因(真因)を
特定しようとすると、
どうしてもこういうやり方になってしまう
のです。

僕はメカニズムを理解した上で、
先輩のやり方がなんだかんだいって
やりやすいので、今回これを説明します。


では早速やり方について解説します。

まず、今あなたの目の前に起きている現実を
本質化にしてください。

今回でいえば、悩みについて真因を特定するので、
悩みとなる現実を本質化しましょう。


ポイントは、
その悩みが起きたシーンを思い出して、
その時にあなたが何をされて、
どんな感情になったかをイメージすること
です。

そして、そのイメージで、
「自分は〜してるのに、〜された」
という被害者意識で、文章にしてください。


要は、
「〜してるのに、〜された」という形式にしてみます。


これがうまく行けば、8割成功したものです。

これができれば、次に、それを反転させます。
反転させる、ということはつまり、
加害者になるのです。

〜してる人に〜した(している)
〜しようとしてる人に、〜させた


こんな風に、言葉を入れ替えます。


ここはシンプルに入れ替えるだけなので、
何も考えずに入れ替えましょう。


最後に、先ほど加害者になった言葉を見ながら、
過去自分の行為を思い返してみてください。


きっと、思い当たるものが
色々出てくるはずです。


ただ、そのほとんどは、
些細で取りにたらないものであることが
多いものです。


でも、それらすべてが真因です。


とはいえ、真因を特定しただけでは、
意味がありません。

なぜなら現実は特定しても変わらないからです。

だから、現実を変えていくために、
解決策を取り出し、実際に行動に移すのです。


行動に移すというと、
語弊があるかもしれませんが、
解決策は真因となる行為をやめることです。


柿は柿の種から生まれますから、
柿が欲しくないのであれば、
柿の種を植えるのをやめれば良いのです。

つまり、解決策は、
何か新しいことをやることではなく、
今やっている真因となる行為をやめること
です。

ここまでが真因特定と解決策の提示です。


ここまでをわかりやすくまとめます。


真因特定の方法

STEP1:悩みとなる現実を本質化する
ポイント
被害者のように〜しているのに、〜された、
という言葉にする
この精度が高ければ、
正確な真因を取り出すことができます。


STEP2:加害者に反転させる
〜しているのに、〜された、という文章を、
そのまま反転させて
〜している人に(対して)〜した(している)、
という文章にかえる


STEP3:自分の行為を振り返り、真因を特定する
過去に、加害者になったことがあるはず。
些細な行為かもしれないが、
それを振り返ってみよう。


STEP4:真因となる行為をやめる
結果は原因があるから生まれます。
それなら、原因となる行為をやめれば、
その結果は生まれません。
新しくやるのではなく、
真因となる行為をやめよう


では、もう少し具体的なエピソードを
交えて解説しましょう。


やっぱりエピソードはないと
イメージしづらいですよね。

これは僕の話です。

僕は過去に、
「人から急かされる」
という現実を持っていました。

持っていました、と書いてますから、
今はほぼそんなことはないんですが、
結構深刻だったんです。

以前の僕は、時間に対して
かなり厳密にやっているタイプで
(今もそれなりにそうですが)、
集合時間には必ず5分前にいきますし、
遅刻なんてもってのほかだ、と思っていました。

実際、そういう人に対して、
厳しくしていた時期もありました。


これは学生時代からそうで、
テスト中も「残り5分」と言われた瞬間に、
手が震え出すほどのもの
で、
時間が迫られると
急にパフォーマンスが落ちるくらい、
時間に対して半ば恐怖と言いますか、
厳守くらいの感じだった
んです。

大人になっても
変わらずに過ごしてたんです。


この側面は良い方向に働くことも多いんです。

何せ、時間厳守ですから、
ミーティングに遅刻することはありませんし、
納品も納品日より前におこないます。


なんなら遅れたくない一心ですから、
電車も普通に乗れば間に合う電車も
念の為、1本早く乗る、くらいの感じ
です。

なので、5分前と言いつつ、
実際には30分前について、
待ちぼうけするみたいな感じ
ですね。


ただ、悪い点は、
うっかり何かをミスして遅れてしまった時です。

普段遅れないのに何かの都合で遅れることで、
「なんとか間に合わせないとダメ」
という意識がものすごく働き、


普段走らないところを走ったり、
車で言えば、
ちょっとスピードを上げてしまったり、
とにかく、遅れないことに全力なんですよ:笑

側から見たらそれは良いことのように
思えるかもしれませんが、
僕はこの感じがすごく嫌で、
これが嫌だから遅れないように
ずっと事前準備をして、
何が起きても遅れないように、
ということをずっとやってました。


そんなある時、プライベートで、
まだ1歳だった娘と
妻と一緒に出かける予定がありました。

マンションが3階なんですが、
1階まで降りた時に、
車の鍵を忘れていることに気づいて、
僕だけ急遽、家に戻ったんです。

妻は娘を抱っこして、
駐車場で待っていたんですが、
僕は妻を待たせるのが嫌で、
全力で走って取りに戻り、
階段も急いで降りた
んです。


全力で3Fからの階段を駆け降りている最中に、
うっかり足を踏み外して、
まだ8段くらいある階段をそのまま転げ落ちて、
1Fの階段の踊り場に体ごと叩きつけられました。


妻は外で、僕が階段を走っている姿を
ちらっと見かけたそうですが、

ドタドタッドーーン!

っていう大きな音が聞こえてきたそうです。

なかなか降りてこないし、
どうしたんだろうと思っていたそうですが
「まさか!」と思って、
マンションまで戻ってみたら、
僕が階段の踊り場で倒れていた、と。


コンクリートだったんですが、
受け身が取れたので
頭を打つことなく足を打っただけで済みましたが、
僕の中で結構ショックな出来事でして、
階段から落ちた真因特定をしよう
となったんです。

ここまでは、前置きです:笑

さて、そんな当時の僕の悩みを
言葉にしてみましょう。

僕が当時持っていた悩みは、
「何も悪いことをしていないのに、急かされる」
という現実
を持っていました。

その結果、階段を急いで駆け降りたんです。

このエピソードの面白い話は、
妻に話を聞くと全然違う現実を持ってることです。

妻曰く


「え?急かされてると思ったの?
 ゆいさん(娘)と一緒に、
 日向ぼっこしてたよー。
 気持ち良かったねー?」

でした。


僕からすれば

「あれだけ急ぎだのに、まじか・・・」

なんですが:笑


つまり、
僕が勝手に急かされていると思って、
急いだだけで、誰も急かしていなかった、
というオチ
です。


しかも日向ぼっこって・・・。


でも僕は、外で車で待っている妻を見て、
「あぁ、急がなきゃ」と思ったんです。


重要なのは、急がなきゃと思うことではなく、
僕が「急かされている」と感じていることです。


さて、当時の僕は、
何も悪いことをしていないのに、急かされている
という現実を持っていたんですが、
反転させると、こうです。


何も悪いことをしていない人に対して、
急かしている


です。


興味深いですねぇ。
 


ここから真因特定をしていきます。


これだけ見ると、
「え?急かしてるかなぁ」
と思っちゃったんですよね。

しかも、
「何も悪いことしてない人に
 急かしてるって、嫌なやつじゃん」と。


そう、別に急かしてない。
だって普段、早めに移動してるし、
遅刻なんてしないし、と。

正当化しましたよ。

だって、あれだけ時間に対して
恐怖すら持ってるのだから、
相手に対して何かするかいな、と。

でもやってたんです。


いつか、というと、
僕が遅刻してる時です。
僕が相手から急かされたと感じている時です。

つまり、
急かされていると感じているときに、
僕はいつもと違ってずっと
急かすような動きをしてた
んです。

急かすように全力で走ったり、
人が多くてなかなか前に進めない時に、
急いでるんだからもっと早く言ってよ、とか。
納期近いんだから、もっと早く連絡してよ、
と思いながら、
相手と接したりしてたんです。

僕が全力でそんな急かしてる時に
見ず知らずの相手は何も悪いことをしてませんよ。


だから僕の真因は、
急かされたと感じた時に、
周囲を急かすように慌てて急ぐこと
、でした。


なので、解決策はそれをやめることです。


つまり、どんな時でも、
周囲を急かすように慌てて急ぐのをやめる。


より意識すべき時は、
急かされたと感じる時こそ、
急かすように慌てない。


純粋に、急ぐことはいいんですよ。
前にも書いたように、
大事なのは、意図と行為ですから。


急ぐという行為をしても、
急かすという意図を入れなければ、
急かされるという現実は生み出されません。


ついつい、納期が近かったりすると、
慌てて周囲を急かすような
動き方をしてしまうものですが、
素早く物事を対応することと、
急かすことは違います
から、
そこを完全に切り離せば良い
のです。

どうですか?少しはイメージが湧きましたか?

おかげさまで、僕は真因を特定することで、
それ以降、意識的に急かすようなことを
少しずつやめることで、
今では急かされるという現実は
ほぼ見えなくなりました。

過去の僕と同じように
急かされるという現実を持っているなら
ぜひ同じことをやってみてください。

厳密にやれるのであれば、3ヶ月もあれば、
急かされる現実はなくなります。

もちろん、急かさずに
素早く対応することは
大事ですから、意図を変える
のです。

ほら、時間に遅れてて
明らかにみんなの迷惑になってるのに
のんびりきてる人って
やっぱり気持ちよくないじゃないですか。

 

だから、素早く対応することは
大事なんです。

自分さえ良ければ、
のんびり行けばいいんですが、
そういうことではないのです。

目次

本当の原因を特定してみよう

真因を特定する方法は
加害者になること
です。


実際、与えたものを受けるだけですから、
悩みであれば、誰かに害を与えているからこそ
自分に害を受ける
のです。


真因特定の方法は
STEP1:悩みとなる現実を本質化する
ポイント
被害者のように〜しているのに、〜された、という言葉にする
この精度が高ければ、正確な真因を取り出すことができます。


STEP2:加害者に反転させる
〜しているのに、〜された、という文章を、そのまま反転させて
〜している人に(対して)〜した(している)、という文章にかえる

STEP3:自分の行為を振り返り、真因を特定する
過去に、加害者になったことがあるはず。
些細な行為かもしれないが、それを振り返ってみよう。

STEP4:真因となる行為をやめる
結果は原因があるから生まれます。
それなら、原因となる行為をやめれば、その結果は生まれません。
新しくやるのではなく、真因となる行為をやめよう


なんとなく察しているように、
STEP1がものすごく大事です。

これが間違えると、
違う原因を見にいくことになりますから。
難しいんですが、ぜひ一度悩みがあれば
やってみてください。

そして、真因がわかれば、
ぜひその行為をやめてみましょう。

それだけで、悩みとなる現実は
綺麗になくなっていきますから。

僕も今では、急かされるという現実は
ほぼほぼ見えないので、
(たぶん、相手は急かしてるんだろうな、
というのはあるんですが)
余計なことをやらなくなりました。

余計なことをやらないというのは
とても大事です。

それが結果的に、
破壊や不調和を生み出すことになります。

なるものもならなくなります。


ちなみに「急かす」は破壊的な行為ですから、
その行動の結果、僕が階段から落ちたのも
起きるべきして起きてるんです。

場合によっては
それが事故だったり、
大きなトラブルに発展することも
あるわけですから、
望まない現実を作っている行為は、
やめた方が良いです。

急かせば急かされる。

与えたものを受け取る。

受け取ったものを与えている。

今日言いたかったことは
ただそれだけなんですが、
長くなりましたねー。


今回は以上です。
ヒントになればよいのですが。
 

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