仕組み化は1人でやらない方がいいかも

こんにちは、内藤です。

今回は、仕組み化をしようと
せっせと取り組んでいる人に向けたお話です。

結論から書きますが、

「仕組み化を1人で作ろう」

と思わない方がいいかもしれません。

これはその人の能力やスタイルにかなり関係する部分なので、
うまく見極めた方がいい
、と思っています。

うまく見極めないと
かなりの確率で失敗するか、
あるいは成功したとしても、数年という
膨大な時間を費やすことになる、かもしれません。

最近はネット上で仕組みづくりが簡単にできるようになりました。

しかし、なぜか多くの人は、仕組みを作ろうとする時に、
1人で作ろうと考えがちです。

その結果、うまく形にならず、
時間だけが経ってしまった、
というということをします。

こんな風に一人で頑張ろうとしている人を
僕はたくさん見てきたので、強く伝えたいことですが、

「本当にその仕事は1人でやるべきことなのか?」

これを真剣に考えて行く必要があります。

少しレベル感が変わりますが、
会社の経営者の仕事はなんでしょうか?

経営者の仕事は、
細かいタスクを処理することではなく、
自分の時間を”経営”で満たすこと
です。

ここでは経営については触れませんが、

経営に
WEBサイトの制作は含まれませんし、
ロゴ作成は含まれませんし、
セールスレターの作成は含まれません。

これらは経営以外の仕事です。

フリーランスは個人事業主であり、
法人化をしていないとしても、
「経営している事業主」と同じです。

法人化すれば、会社という対外的な地位は得られますが、
法人化しなければ、個人事業主である、という地位です。

社会的な意味合いは異なりますが、
どちらも

“経営”

をしなくてはいけません。

サラリーマンであれば、雇われていますから、
労働商品としての動き方をしていますし、
会社経営に興味があったとしても、
実際に、会社を経営する必要性はありません。

しかし、フリーランスは、違います。

経営をしていかなければいけません。

そう考えた時に、フリーランスは
「経営の仕事」をしないといけませんし、
「経営以外の仕事」もしなければいけません。

それだけ仕事が山積みになっているにも
関わらず、「仕組み化」という仕事を
全て1人でやる、となれば、
膨大な時間と生み出すスキルが必要になってきます。

この膨大なスキルは

「何を仕組み化するのか?」

で、必要なスキルは変わってきます。

例えば、

コピーライティングスキル
WEBサイト制作スキル
画像・動画制作スキル
広告運用スキル
マーケティングスキル
心理学

などなど・・・です。

仮にあなたがWEBデザイナーであれば、
WEBサイトの作成スキルをすでに
持っているかもしれません。

しかし、それだけでは、
仕組みというものは作ることはできません。

文章を書けなければいけませんし、
時には広告運用スキルも必要になってきますし、
動画を使えた方が良いかもしれません。

昨今、技術が進歩して、無料のツールも出てきて、
いろんなことが簡単にできるようになってきましたが、
それでも、学習コストは間違いなく必要になってきます。

しかも以前お伝えした通り、
仕組み化は”最適化”が最も重要なタスクですから、
仮に全てのスキルを身につけていたとしても、
適切に最適な答えにたどり着くスキルがなければ
狙ったものはできません。

ですから、仕組み化というのは、
実は僕らが思っている以上に
難易度が高く、時間がかかる
ものです。

それはつまり、
1から、自分の家を設計図から起こして
家を作るのと、あまり変わらない
と思うのです。

ですから、僕は何かの仕組み化をする場合は
「極力、1人でやるな」ということを
伝えたいな、といつも思っています。

すでにある程度、仕組み化を
するためのスキルを持っているのであれば、
多少1人でやったとしても良いでしょう。

しかしそれでも、
専門家(経験者)を入れる方が
間違いなくうまくいきます。

これは例えば、会社を例にすると
わかりやすいでしょう。

新しいツールを導入する時にも
同じようなことをするはずです。
全く新しいツールを独自で作る
というよりは、既製品を買ってきて、
そこのサポートを受けながら、
自分たちの仕事にあった使い方を模索して行く。

サラリーマンを経験したことがあれば、
似たような場面に出くわすこともあるかもしれません。

しかし、個人になった途端
この発想は極端に少なくなります。

全てをやろうとします。

おそらく個人になった瞬間に
“資金管理”
という発想が抜け落ちてしまう
からでは?
と僕は感じています。

今の時期はいろんなものが中途半端です。

ツールは無料で使えるし
ちょっと勉強すれば、それなりに使えてしまう。

だから、なんかやれそうな気がしてしまう。

実際、ある程度、パソコンなどが
使える人であれば、それなりに仕組みっぽいものは
できてしまいます。

そして、いろんな要素が運良く重ねれば、
それだけでうまくいってしまう事例も多々あるでしょう。


ですから、気軽に始められてしまう分、
落とし穴も色々ある、と思うのです。

ですが、これはベストな選択ではありません。

目的によって手段は変わるものです。

あなたの仕組み化の目的が、

「効率化を求めている」

のであれば、迷わずお金を使って、
専門家を巻き込んで作るべき
です。

本来の目的が

”効率化”

にも関わらず、お金を使うのが
もったいないから、自分でやる
という判断をした時点で、効率化になっていません。

これまでの業務の他に新しい業務が発生しているわけです。

しかもその業務は今、自分にはないスキルが必要です。

仮に、ほぼスキルは持っている
という場合でも、専門家(経験者)を入れる方が
間違いなく良いのです。

そちらの方が”効率的”です。

しかし目的が、
将来のために、スキルアップをしつつ、
のんびり仕組みづくりをして色々試しながら、
最終的に効率化ができればそれでいい
という場合なら、話は違います。

大いに1人でチャレンジし、スキルアップすれば良いですし、
仕組みが出来上がる頃にはほとんどのスキルをあなたは
手に入れているはずです。

そーいう場合は
のんびり1人で作れば良いと思うのです。

しかし、

“早く効率化がしたい”

と考えていたり、

“仕組み化してキャッシュを生み出したい”

のであれば、1人でやる意味はありません。

むしろ、人を巻き込んで、お金を使って、
作り上げた方が間違いなく効率的に仕組みを
作ることはできますし、クオリティの高いものができます。

最近、いろんな人がいろんな所で
「仕組み化は大事だ!」といい
仕組み化の講座、ワークショップを
やっていたりします。

これはこれで良いと思うのですが、
先ほど書いたように、

”1人でのんびりと頑張りたい人向け”

です。

目的を履き違えない経営者であれば、
こういう場にはいかないでしょう。

仮に行くとしても、

「何が必要なのか?」

という部分だけ把握するためにだけ
出向き、エッセンスさえわかれば、
あとは人材を探す方向に行きます。

仕組みの設計ができる人
反応させられるコピーライター
腕の良いデザイナー

こんな人達を探す

という具合に。

これは単に仕組み化でキャッシュを生み出したい場合でも同じです。

仕組み化はお金を生み出すためにやるためではなく、
時間を生み出すためにやるものです。

そこにお金をかけずに、時間をかけて1人で頑張ろう、
という発想の人は経営者としては失格
ではないでしょうか。

僕らにはやるべきことは他にもあるんです。

趣味で頑張りたい人、
スキルアップしたい人
のんびりやりたい人
実験したい人なら、
1人でやる方が面白いでしょう。

しかし本来の目的を履き違え、1人でやろうとしていれば
それは、やること自体を見直す必要があります。

あなたが真っ先にやることは

・予算を確保すること

・優秀な人材を確保すること

です。

つまり、仕組み化をする上で、
重要なのは経営の仕事
なんじゃないかと
思うのが僕の意見です。

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